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熱帯

読みました。佐藤哲也の熱帯。


熱帯
熱帯
posted with amazlet at 05.03.06
佐藤 哲也
文藝春秋 (2004/08/25)

なんともまぁ、よくわからない本だった。というよりも、変わってる。プロジェクトの参加企業を5P程にわたって延々と記述してあるところとか、なんなんだと。意味があるのかと思えば大してないし…。
変と言えば、主人公(?)夫妻の見てるテレビが、また変なんだ、コレが。「プラトン・ファイト」なる番組で、出てくるのはアリストテレスだのプラトンだのソクラテスだの。
アリストテレスなんか「形而上責め」とかいうわけわからん攻撃してくるし。「感性的経験からは認識することができないので、わたしたちには何が起こったのかまったくわかりません」て!そんなんで吹っ飛ばされたトラシュマコスは、微妙にかわいそう(笑)挙げ句の果てにはハーレーに乗ったソクラテス!なんだそれ。
他にも、弁証戦隊ヘーゲリアンとか。笑う!笑い死ぬ!筆者は、本気だ(笑)


ということで、本編はよくわかんないけど、その周辺が非常に笑える一冊だと思いますた。いやいや、本編もおもろいんだけれども、ヘーゲリアンには勝てないさ(ぇー