+花鳥風月+

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2冊です

ロシアにおけるニタリノフの便座について

ロシアにおけるニタリノフの便座について (新潮文庫)

ロシアにおけるニタリノフの便座について (新潮文庫)

7月の出張中に読み切ってたのでした。忘れてた。今見たら、出張に持って行ったメモというか、名刺のコピーが挟んであった。
相変わらずの椎名誠本で、相変わらずの旅モノであります。
ちょうど中国にいるときに、

中国はどの道路もクルマよりも自転車の洪水の国だけれど、ちょっと混んでくると走っているクルマがめったやたらにクラクションを鳴らして走るのですさまじい騒音だ。(P122)

というのを読んでにやりとした。昭和62年当時からの伝統だったのですね。違うかw
ちなみに夜になったら、今度はめったやたらにパッシングしながら走るのですさまじく眩しい感じです。
クルマでの移動中はメールも読めないし(酔うから)、寝ておきたいのです…。

ガリコン式映写装置

くどいようですが、やっぱり椎名誠本で、相変わらずの映画モノであります。
SF好きなんだなぁーと、愛を感じる仕様となっております。
あとこれまたタイムリーだったのが、ちょうど総選挙の前くらいに選挙の話題の箇所を読んでいて、

ドラマにおける三大嘘っぽさは、
1、はっきりしすぎている 2、きれいすぎる 3、あかるすぎる 
と、いうことになり、この三項目をじーっと見ていたら別の世界のものでもろにこの共通項目をみたすものがあるのに気がついた。
それは「選挙候補者」のうたい文句である。
1、明確な政策 2、清潔、潔白 3、明朗快活
わはははは、なのである。(P268)

というのにも笑った。
椎名誠は、いろんな話をいろんなところでぶった切ってて、それでいて悪びれなく文句あっかケッという風であるから飽きないし、いつ読んでも(俺が買うのは古本ばかりだから)面白いのも助かる。