+花鳥風月+

雑記と写真とレビューと。

カープ島サカナ作戦

先日、会社が早く終わったので、帰りに古本見に本屋へ立ち寄ったのです。そしたら在庫セールやってて半額だったので、ついつい5冊ほど購入。「のんびり行こうぜ野田知佑)」「オーデュポンの祈り(伊坂幸太郎)」「西の善き魔女荻原規子)」「ヴァンパイヤー戦争(笠井潔)」「人間失格太宰治)」です。「ヴァンパイヤー――」と「西の――」はどちらも第1巻。「オーデュポン――」は初伊坂本。読んでみたかったのです。「重力ピエロ」とどっちにしようかとちょっと迷いましたが、面白ければどっちも買うだろうしということで、まずは安かった方をw
そんなわけで、今貯まってる本を読まなければならなくなったので、椎名誠の「カープ島サカナ作戦」を片づけましたとさ。いや、片づけたとか軽く読んだ感あるけど、相変わらずすげぇ面白かったです。むしろ自分が読んだ椎名誠本の中でも、かなり上位に食い込むぐらいの面白さでした。そんな大した数読んでないだろうってツッコミは、まあご勘弁を。
馬鹿なこと考えてんなー(褒めてます)と思ったら今度は大マジメに語り出しちゃって、そうかと思ったらやっぱりアヤシイことを語り出すというシーナさんのぶっ飛び加減は、本当にタマランものであるなあ。アヤシイといっても、ムフフでウフフな感じにアヤシイのではなく、清く正しくアヤシイのだからいいのでりますね。

<<雲子のてんぷら>>というのがあった。素直に読めばこれはどうしたってうんこのてんぷらである。こういうのを見るととたんにうれしくなる。なるほど、アレにはこういう料理のしかたがあったのか。(171P)

ほらね、バカでしょ?(褒めてます!)逆に「少年よ頑張るな!」サブタイのとこなんかは大マジメに語られるところで、

頑張って頑張って漸く難関大学に入り、新人歓迎会でイッキのみを強いられる。保育園のミルクと同じだ。「イッキイッキイッキイッキ!!」の連呼の中でガンバッてガンバッてジョッキ一杯のウイスキーをのみ干させ急性アルコール中毒で殺してしまう。(190-191P)

とやんわりと(そうか?)批判してたり、いやはや本当にカバー範囲の広さには敬服させられるモノがあります。
この人のエッセイを読んでると、旅がしたくなりますね。離島とか特に。